[野馬臺の文]


野馬臺の文

 [本文中にあった、梁(りょう)の時代の予言僧・宝誌(ほうし)和尚による日本の未来を予言したという「野馬臺の文」の翻訳です。風斗の腕では解読不可なので、ウィキペディアを参考にさせて頂きました。]

[並べなおし文]

東海姫氏國(東海姫氏の国)
百世代天工(百世天工に代る)
右司爲輔翼(右司輔翼と為り)
衡主建元功(衡主元功を建つ)
初興治法事(初めに治法の事を興し)
終成祭祖宗(終に祖宗の祭りを成す)
本枝周天壤(本枝天壌に周く)
君臣定始終(君臣始終を定む)
谷塡田孫走(谷填りて田孫走り)
魚膾生羽翔(魚膾羽を生じて翔ぶ)
葛後干戈動(葛後干戈動き)
中微子孫昌(中微にして子孫昌なり)
白龍游失水(白龍遊びて水を失い)
窘急寄故城(窘急故城に寄る)
黄鷄代人食(黄鶏人に代わりて食み)
黑鼠喰牛腸(黒鼠牛腸を喰らう)
丹水流盡後(丹水流れ尽きて後)
天命在三公(天命三公に在り)
百王流畢竭(百王の流れ畢り竭き)
猿犬稱英雄(猿犬英雄を称す)
星流飛野外(星流れて野外に飛び)
鐘鼓喧國中(鐘鼓国中に喧し)
靑丘與赤土(青丘と赤土と)
茫茫遂爲空(茫茫として遂に空と為らん)

大意 ☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・

東海にある姫氏の国(日本)では
百世にわたって天に代わり(人の治める国になった)
左右の臣下が国政を補佐し
宰相が功績を打ち立てた
初めはよく法治の体制を整え
後にはよく祖先を祀った
天子と臣下は天地にあまねく
君臣の秩序はよく定まった
(しかし、)田が埋もれて貴人が逃げまどい
なますに突然羽が生えて飛ぶ(下克上の時代になった)
中頃に衰え、身分の低い者の子孫が栄え
白龍は水を失い
困り果て異民族の城に身を寄せた
黄色い鶏が人に代わってものを食べ
黒い鼠が牛の腸を喰らった
王宮は衰退し
天命は三公に移った
百王の流れはついに尽きて
猿や犬が英雄を称した
流星が野外に飛び
(戦いを告げる)鐘や鼓が国中に響いた
大地は荒れ果て(日本と朝鮮、という解釈もある)
果てしない世界は無に帰した


■15[本文に戻る]■
inserted by FC2 system